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倦怠。ーー情念もなく、仕事もなく、気ばらしもなく、専心すべき営みもなしに、まったき休息のうちにあることほど、人間にとって耐えがたいことはない。彼はそのとき、自己の虚無、自己の遺棄、自己の不満、自己の依存、自己の無力、自己の空虚を感じる。たちまち、彼の魂のおくそこから、倦怠、憂鬱、悲哀、苦悩、悔恨、絶望が湧き出るであろう。(131)

われわれは決して事物を追求するのでなく、事物の追求を追求するのである。(135)

気ばらし。ーー私は、人間のさまざまな動揺、人間が宮廷や戦争において身をさらす危険や苦労、そこから生じる幾多の争いや情欲、大胆でときには邪まな企図などを、ときおり考察してみたが、そのとき私は、人間のあらゆる不幸が、一室にじっと休息していることができないという、この唯一のことから、くるのを発見した。
(中略)
私は、そこに一つのきわめて決定的な理由があるのを、見いだした。それは、弱い死すべきわれわれ人間の状態、それをまともに考えれば何ものもわれわれの慰めにならないほど惨めなわれわれ人間の状態の、生まれながらの不幸のうちに存する理由である。(139)

(パスカル『パンセ』/松浪信三郎訳)


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